今回からSwiftUIシリーズを投稿します。初心者の状態から28日(4週間)でiOSアプリを作成できるようなロードマップを考えたので、iOSアプリ開発にチャレンジしてみたい方はぜひ参考にしてください!
ロードマップ
Day 01:開発環境を整える
Day 02:Swiftの超基礎(1)
Day 03:Swiftの超基礎(2)
Day 04:オプショナル&構造体・プロトコル
Day 05:SwiftUIの基本ビュー&修飾子
Day 06:レイアウト思考
Day 07:状態管理①(@State)
Day 08:状態管理②(@Binding / @Observable)
Day 09:Listとデータの増減
Day 10:画面遷移とモーダル
Day 11:フォーム入力と検証
Day 12:デザインの基礎
Day 13:週末ミニ作品(保存なし)
Day 14:データ永続化①(UserDefaults / Codable)
Day 15:データ永続化②(ファイル保存)
Day 16:ネットワーキング入門(async/await)
Day 17:画像読み込み・キャッシュ基礎
Day 18:アプリのライフサイクル
Day 19(オプション):Core Data超入門
Day 20:設計の見直し(MVVM / 依存の分離)
Day 21:アクセシビリティ&ローカライズ
Day 22:テスト入門(Unit / UI)
Day 23:デバッグ&計測
Day 24:アプリ設計の深掘り
Day 25:セキュリティとプライバシー
Day 26:配布準備(App Storeの基礎)
Day 27:収益化の選択肢(任意)
Day 28:総仕上げ(ミニ・カプセル化プロジェクト)
この流れで進めていきます!知りたいところだけ見るのでも全然OKです!
ということで早速Day01の開発環境構築に進んでいきましょう!
Day01:開発環境を整える – Hello, SwiftUI!
今日のゴール
- Macに開発環境を整え、Xcodeでプロジェクトを作成する
- シミュレータ上で「Hello, SwiftUI」を動かす
1. Xcodeをインストールする
SwiftUIを使ったiOSアプリ開発には Xcode が必須です。
Mac App Storeから「Xcode」と検索してインストールしてください(数GBあるので時間がかかります)。

インストール後、初回起動時に追加のコンポーネントのインストールを求められるので指示に従って進めてください。
また、画面上部の「Xcode > About Xcode」でバージョンを確認しましょう。
最新バージョンが推奨です(現時点で16.X系)

2. 新しいプロジェクトを作る
次は新しいプロジェクトを作成していきましょう。
1.Xcodeを起動し、「Create a new project」 を選択
2.「iOS」タブ → App を選択しNextを押す

3.以下のように入力します
- Product Name:HelloSwiftUI
- Team:Apple IDを選択(無料でもOK)
- Organization Identifier:com.example など
- Interface:SwiftUI
- Language:Swift
Testing SystemとStrageはNoneのままでOKです。
4.保存先を選び、プロジェクトを作成します
これで最初のプロジェクトの作成は完了です!
3. プロジェクト構造を理解する
作成直後のファイル構成は以下のようになっています。

HelloSwiftUIApp.swift
import SwiftUI
@main
struct HelloSwiftUIApp: App {
var body: some Scene {
WindowGroup {
ContentView()
}
}
}
→ アプリのエントリーポイント。@mainが付いている。
ContentView.swift
import SwiftUI
struct ContentView: View {
var body: some View {
VStack {
Image(systemName: "globe")
.imageScale(.large)
.foregroundStyle(.tint)
Text("Hello, world!")
}
.padding()
}
}
#Preview {
ContentView()
}
→ 最初に表示される画面。 Text(“Hello, world!”)が書かれている。
初心者の方は「Appファイルが入口、ContentViewが最初の画面」と覚えれば大丈夫です。
4. Previewで動かす
SwiftUIには Preview 機能があります。
ContentView.swiftを開いて、画面右側にHello,world!と表示されていればOKです!

ContentView.swiftの最後に書いてある#Previewのブロックがプレビュー表示のためのコードです。
このプレビュー機能を使うことで、開発中にリアルタイムでUIの更新を確認することができます。
5. シミュレータで動かす
またプレビューよりももっと詳細に試したいときはシミュレーターで動作させることもできます。
1.Xcode上部のデバイス選択欄から、機種を選択

2.左上にあるRunボタン(▶ボタン)をクリック
これで数十秒後にシミュレータが起動されます。

終了するときはシミュレーター左上の赤いボタンで閉じて、XcodeのRunボタンの横にあるStop(⬜︎ボタン)を押せばOKです。
これで開発環境の準備は完了です!
6. 画面をカスタマイズしてみる
せっかくなので文字を変えてみましょう。ContentView.swiftを次のように変えて保存してみてください。
import SwiftUI
struct ContentView: View {
var body: some View {
Text("Hello, SwiftUI!")
.font(.largeTitle)
.foregroundColor(.blue)
.padding()
}
}
#Preview {
ContentView()
}
プレビューが更新されて、以下のようになれば成功です。

今日のチェックリスト ✅
・Xcodeをインストールできた
・新規プロジェクトを作成した
・Previewで「Hello, world!」を表示できた
・シミュレータでアプリを起動できた
・Textをカスタマイズできた
これらが達成できていればDay01はクリアです!
Day02では「Swiftの文法基礎」に進みます。
Playgroundを使って変数や関数を練習し、SwiftUIを支える基礎体力をつけていきましょう。
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